こんにちは。
前回のブログでは、足の痛みが膝や股関節の悩みにも繋がっているかもしれない、というお話をさせていただきました。
「私のことだわ」と、心当たりがあった方もいらっしゃったかもしれませんね。
さて、今日はその痛みの「本当の原因」について、もう少し深くお話ししたいと思います。
実は、その原因のほとんどは、毎日の「立ち方」や「歩き方」の、ほんの少しの癖にあるのです。
例えば、知らず知らずのうちに、少し猫背になって歩いていませんか?
そうすると、体の重心が自然と前に傾いて、足の指先や膝に、毎日コツコツと負担が積み重なってしまいます。
驚かれるかもしれませんが、私たちが一歩踏み出すたび、片足には体重のなんと5倍もの力がかかっていると言われます。
もし体重が50kgの方なら、一歩ごとに250kgもの負荷です。
まるで、小さな冷蔵庫を片足でひょいと持ち上げるようなもの。毎日、私たちは知らず知らずのうちに、すごいことをしているのですね。
だからこそ、歩き方の癖が少し違うだけで、その250kgの負荷が、足の指先に集中してしまったり(外反母趾)、膝にズシンときてしまったり(膝痛)するのです。
痛みを和らげようと、幅の広い靴を選んだり、柔らかいインソールを試したり、テーピングをしてみたり…。
そのお気持ち、とてもよく分かります。少しでも楽になりたい、と思いますものね。
でも、それは例えるなら、雨漏りがする天井に、濡れた場所だけタオルを当てるようなもの。
一時的にはしのげても、雨漏りの原因そのものを直さない限り、タオルはまた濡れてしまいます。
あなたの痛みを根本から解決する鍵は、その「歩き方」そのものを変えることにあるのです。
「じゃあ、意識して歩き方を変えればいいのね!」
そう思われるかもしれません。
でも、それが一番難しいこと、ですよね…?
次回は、その難しい「歩き方」を、頑張らずに、自然と変えていくための、不思議で素敵な方法についてお話ししますね。どうぞ、お楽しみに。
(第3話はこちら)