来場者は杖をついた若々しい女性。私が目にした“不思議な所作”とは

なぜ?一番丈夫なはずの股関節が“抜ける”。60代女性たちの静かな悲鳴
こんにちは、ピエール新田です。
昨日お話しした、60代前半の若々しい女性。彼女は会場に来られた時、両手に杖を持ち、まるで四本足で歩くように、一歩一歩、慎重に進んでこられました。
私が最も気になったのは、椅子から立ち上がる前の“ある所作”です。
彼女は立ち上がる直前、自分の片足とお尻のあたりを、両手でグッと押し込むように力を入れました。まるで、何かをはめ込むかのように。
「どうしてそんなことを?」と尋ねると、彼女はこう答えました。
「こうしないと、足の関節が抜けてしまう癖があるんです」
私は耳を疑いました。股関節は、太い骨と強い筋肉、靭帯で固められた、人体で最も頑丈な関節の一つです。それが簡単に“抜ける”なんてことがあるのだろうか?
しかし、彼女だけではありませんでした。同じく60代前半で、上半身は本当に若々しいのに、足に全く力が入らず杖をついて歩く別の女性もいらっしゃいました。その姿は、痛々しいほどアンバランスでした。
お二人に共通していたのは、「腰から下に力が入らない」という症状。
これは単なる筋力の問題ではない。私は直感的にそう感じました。筋肉を動かすための“何か”が、うまく機能していないのではないか、と。
明日の予告: 筋肉ではないとしたら、原因はどこに?私が突き止めた、脳からの“ある指令”が途絶える場所、「神経ロス」の正体についてお話しします。